10月28日は「岐阜県地震防災の日」──濃尾地震の記憶から、いま私たちができること

今日は「岐阜県地震防災の日」

本日10月28日は、岐阜県が定めた「地震防災の日」です。
そして、毎月28日は
「防災点検の日」としても制定されています。

どちらも、いまから130年以上前のこの日に起きた「濃尾地震」にちなんでつくられました。
災害の記憶を忘れず、日々の暮らしの中で“備え”を見直すための日です。


濃尾地震──岐阜を襲った明治の大地震

1894年(明治24年)10月28日、岐阜県・愛知県を中心にマグニチュード8.0の大地震が発生しました。
これが「濃尾地震」と呼ばれる、日本の近代史に残る大地震です。

岐阜県では多くの建物が倒壊し、地割れや地盤の隆起も起きました。
当時の記録によると、死者7,000人以上、家屋の全壊およそ14万棟という甚大な被害があったそうです。

この地震をきっかけに、日本で本格的な地震研究が進められ、
地震への備えが「社会の大切な課題」として意識されるようになりました。


「地震防災の日」ができた理由

岐阜県では、濃尾地震の記憶を風化させず、
次の世代に伝えていくために、10月28日を「岐阜県地震防災の日」と定めました。

この日には、各地で防災訓練や啓発イベントが行われています。
たとえば──

  • 学校での避難訓練や防災授業

  • 自治体や消防団による防災訓練

  • メディアやSNSを通じた防災情報の発信

  • 家庭や地域での防災用品の点検 など

年に一度のこの日は、「過去を思い出す日」であると同時に、
「これからの命を守る日」でもあります。


毎月28日は「岐阜県防災点検の日」

岐阜県では、濃尾地震を忘れないために、
毎月28日を“防災点検の日”としています。

個人でも、家庭でも、地域でも。
それぞれの立場で、できる範囲の点検をしてみる──
そんな小さな行動を積み重ねることが目的です。

たとえば、こんな点検からはじめてみませんか?

  • 非常食や水の賞味期限を確認する

  • 家の中の家具が倒れないか見直す

  • 家族で避難場所や連絡方法を話しておく

  • 災害アプリの通知設定を見直す

どれも5分あればできることばかり。
「毎月28日は、わが家の防災の日」──そんな習慣が、命を守る力になります。


岐阜だけでなく、全国どこでもできる備えを

濃尾地震は岐阜県を中心に起きた災害ですが、
地震は日本中どこでも起こりうるものです。

たとえ岐阜県に住んでいなくても、
「自分の地域ではどんな災害が起こりやすいのか」
一度調べてみるだけでも、大切な“第一歩”になります。

ハザードマップを見てみたり、
避難場所までの道を歩いてみたり。
そんな小さな行動が、いざというときに自分や家族を守る力になります。

今日という日をきっかけに、
それぞれの地域で「備え」について考える時間を持ってもらえたらうれしいです。


過去を知り、今を備える

130年前の濃尾地震をきっかけに、いま私たちは“備える力”を学び続けています。
防災は「特別なこと」ではなく、日々の暮らしの延長線上にあるもの。

私自身も、防災士として、毎月28日は家族で非常食を確認する日と決めています。
「使って、補充して、また備える」──そんなサイクルをつくることで、
“防災”が少しずつ暮らしに溶け込んでいきます。


さいごに

過去を忘れないことは、未来を守ること。
今日10月28日をきっかけに、
家族や地域で「備え」について少し話してみませんか?

「また来月の28日も、ちょっとだけ点検しよう」
そんな声が、全国のあちこちで聞こえる日になったら──
それこそが、いちばんの“防災”だと思います。


💡関連リンク
・岐阜県公式サイト:「岐阜県地震防災の日」「防災点検の日」について
濃尾地震に関する資料(岐阜県防災課)
地震対策チェック表(岐阜県防災課)

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